缶クージーを使ったことがない方から聞かれるのが「缶クージーって保冷効果あるの?」というご質問です。
飲物の容器をネオプレンの生地1枚で覆うだけですが、その効果は飲んでいて実感できるくらい違います。
実際にどのくらいの差が出るのか実験して数値化してみました。
「ネオプレン」ってどんな素材?
ネオプレンは、クロロプレンゴムを発泡させてスライスし、表と裏にポリエステルの生地を貼り付けた素材です。
「通せるクージー」で使用している日本製のネオプレンは伸縮性が非常に高く、高品質なウエットスーツの素材として利用されることがよく知られています。
ウエットスーツの他にもスニーカーやバッグなどにも利用されています。
※海外製の製品で「ネオプレン」や「ウエットスーツ素材」と表記されている製品を見かけますが、類似のゴムやウレタン製、スポンジ製の場合も多いです。
保冷効果を実験した環境
実験した日の気温は約35℃。
気象庁の発表では36℃以上を記録した猛暑日です。
実験の最中も立っているだけで汗が出てくる不快指数の高い環境でした。
屋外に冷やした缶ビールを「缶のままの状態」、中国製の旧モデル「通せるクージー」を装着した状態、現行の日本製「通せるクージー」を装着した状態の3つを放置して、一定間隔の時間に中身の温度を測定しました。
保冷効果の実験結果(中身の温度変化)
測定は実験開始から5分おきに、40分間行いました。
実験開始時の中身の温度に若干の差があったので、温度上昇率で結果をみると、何もつけない状態と「通せるクージー」を装着した状態を比べると40分後には約4℃の差がでました。
さらに、日本製の「通せるクージー」を装着した状態の缶は、「冷たいと感じる温度」の12℃をキープできています。
「そんなに長くビールを飲まないよ」というご意見もあるかと思いますが、ペットボトルの保冷に使用した時はいかがでしょうか。
バッグの中に入れて持ち歩く時であれば、この保冷効果は十分に恩恵があると思います。
日本製「通せるクージー」と、中国製の旧モデル「通せるクージー」の差
今回の実験では、国産ネオプレン生地と中国製のネオプレン生地の差を実験してみたいという考えもありました。
2つの生地の大きな差は、その厚みにあります。
中国製のネオプレン生地は実寸で約3.5mm厚なのに対し、国産ネオプレンは実寸で約5mmあります。
実験結果を見ると、実験開始後5分くらいまではほとんど差がありませんでしたが、その後差が出始めて最終的には0.7℃の温度差が記録されました。
予想通りに生地の厚みの差は保冷効果にも影響を及ぼしていることが証明されました。
この実験のまとめ
このように「通せるクージー」を装着するだけで、大きな差が出ることがおわかり頂けたと思います。
もちろん真空空間を作って保冷する「魔法瓶タイプ」には保冷効果は勝てませんが、ネオプレン製クージーのいいところは「コンパクトに折りたためて持ち歩ける」という点です。
持ち歩きの利便性と気軽さを選択するか、利便性はなくても強力な保冷性を選択するかはそれぞれだと思いますが、クージー選びのご参考にして頂ければ幸いです。
※この記事は「通せるクージー」を使用した実験結果に基づいており、他社製品では異なる結果になる場合があります
※実験する環境、実験開始時の飲料の温度などにより結果が変わる場合もありますので予めご了承下さい
保冷効果以外の特徴
保冷・保温以外にも「通せるクージー」にはこのような特徴もあります。
取手になるスリットがついている
「通せるクージー」の最大の特徴は、側面にスリットがついていて指を通すと取手のように使えることです。
これがあるとボトルをしっかり握らなくても指を通すだけで持てるようになります。
意匠登録取得済なので、他社製品では作れないアイディア商品なのです。
実際の持ち方はこちらの記事で紹介しています。
結露の水滴対策
通せるクージー本体に使われているネオプレン生地には吸水性がありますので、テーブルに置いた時にも結露の水滴でテーブルの上が濡れることがありません。
同素材で作られた「通せるカップスリーブ」をアイスコーヒーに装着した時には30分経ってもデスクがほとんど濡れませんでした。
実験結果は、アイスコーヒーの結露の水滴対策に「通せるカップスリーブ」をご覧ください。
通せるクージー350シリーズのラインナップ
※現時点で在庫がある商品のみ表示しています